欧米では食品包装材フレキシブルパッケージ業界も無溶剤化が主流となり、脱溶剤としてクライベリットは2014年に食品軟包装材料(フレキシブルパッケージ)ラミネート用接着剤の開発を行いました。
開発の背景には、従来の2液ウレタン系接着剤は、接着剤から発生するミストで現場や製品に汚れが発生し、外観品質的にラインスピードの高速化は限界があり、またラミネート後の二次加工までの養生時間も数日を要するものが多く、生産効率が悪い状況が有りました。
更に、アルミ蒸着したフィルムとOPP,PETなど組み合わせによっては接着が出来ないものもあり、クライベリットはこれらの問題を解決する2液ウレタン系接着剤を開発しました。
クライベリットが開発した次世代2液無溶剤型接着剤の具体的なメリットは下記の通りです。
・粘度上昇が少なく、高速ラインスピードでもミストを発生させない設計→現場の清掃・製品歩留まりの改善
・8時間後にカット作業が出来る急速硬化→生産性の向上、仕掛品の滞留時間短縮
・フィルム対象を選ばない幅広い材料に対する接着性を有する処方→出来なかった組み合わせが可能
・液体封入用ラミネート向け→PAA(芳香族アミン)フリー時間の短縮化
・安価な材料コスト
これらを使用した実際にユーザーラインの一例として、塗布量1.6g/㎡でコーティングスピード350m/minの条件で、OPP/アルミ蒸着OPP、OPP/PE、PET/PE、AL/PEのラミネートされています。
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